氷の河の上の空。

rick2062006-11-18

連載「本当に、青い空」(本編)〜第25回
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「氷の河の上の空」
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夏に旅した、カナダの旅行記
今回が、連載25回目になります。
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前回まで紹介してきたジャスパーの街を、
いよいよ、後にします。
行く先は、カナディアンロッキー観光の中心地、
バンフです。
ただ、すぐにバンフの紹介、と言うわけには行きません。
この、2つの街を結ぶ道沿いこそが、
観光の目玉、だからです。
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途中、有名なレイクルイーズを経由します。
この、ジャスパーからレイクルイーズまでの道が、
アイスフィールド・パークウェイ。
レイクルイーズからバンフまでの、国道1号線の区間を、
ボウバレー・パークウェイと言います。
道沿いには、無数のトレイルがあって、
できることなら、その一つ一つを、
訪れてみたいところです。
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で、今回は、早速に、
カナディアンロッキー一番の有名観光スポットを、
紹介してしまいます!
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この写真。
凄さが、ご理解いただけますでしょうか??
私は、流れている川の上に、自分の足で立って、
この写真を撮りました。
そう。氷河の上から撮ったものなんです。
普通の観光客が、安全に、
こんなことができる場所は、他にはないでしょう。
光の加減で、微妙に変化する氷の色。
そして、この空の色。
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コロンビア大氷原。
6つの氷河が流れ出す場所であり、
そこから始まる3つの川が、
北極海、太平洋、大西洋の3大洋に流れ込む、
世界で2つしかない分水嶺でもあります。
その、6つの氷河のうちの一つ。
アサバスカ氷河の末端に、
私は、立ったわけです。
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気の遠くなるような歳月の結晶である、
この、氷の川。
長くても、たかだか百年弱しか生きられない自分。
時の単位、みたいなものを、感じました。
宇宙の時間、氷河の時間、
私の時間、ほんの数日しか生きられないもの達の時間。
足元に流れる川。天空に瞬く星。
ここを訪れた人の胸には、きっと、
いろんなことが、浮かんでくることと思います。
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ただ、当然ながら、
相当、寒いんですけどね。(笑)
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(終)
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大きな写真を添付している、私のヤフーでの日記はこちら↓
http://blogs.yahoo.co.jp/rick206xs