混沌と情熱。

rick2062007-01-19

連載「2ストロークの街」〜第3回
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「混沌と情熱」
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2006年の年末台北旅行記
今回が、3回目です。
前回記事は、
http://blogs.yahoo.co.jp/rick206xs/45073728.html
こちらです。
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今回の連載は、ダイジェスト版です。
ので、ガイドブックに載るような、有名な場所、
例えば故宮博物館や忠烈祠などの写真、記事は、
省略しますこと、まずはお断りしておきます。
それでは、いよいよ台北の街へ!!
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台北の街は、混沌の中、という印象が、
今、強く残っています。
それは、決して悪い意味で、ではありません。
何か新しい、よりよいものが誕生する前の、
「産みの苦しみ」によるもの、でしょうか?
そして、そこで暮らす人々に疲弊感はなく、
むしろ、情熱的。
台北の街と、そこに暮らす人々の営みは、
見ているだけで、こちらも元気になるような、
そんな気さえします。
その一端が、今回添付した写真に、
少しでも滲み出ていたら、いいのですが。
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1枚目。
華西街観光夜市近くの、街の看板。
何ヶ所か、観光夜市を回りましたが、
売っているものって、だいたい同じようなものなんです。
でも、この、
市街の南東、淡水河(川の名前)近くにある市(いち)は、
他とはだいぶ、違っていました。
例えば、生きた毒蛇が店頭の檻の中にいたり。
ちょっと怪しげな香りのする場所ですが、
すぐ側に、人々の信仰を集める、有名な寺、
龍山寺があったりと、
混沌とした台北の、ひとつの象徴、って感じでしょうか?
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Yahooブログに載せた2枚目。
ここは有名な、士林の夜市の食堂街。
いろんなニオイ、色、音。
そんな中で、平然と、食事をする人々。
その光景が、
逆に平凡な、自然なものに思えてくる不思議さ。
なぜなのか、そんな混沌の中にいるのに、
安心する、というか・・・
それにしても、いろんな食べ物があるのに驚きます。
台北の人は、1日4食と言われるくらい、
みなさん、食べることが好きだそうです。
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Yahooブログに載せた3枚目。
台北駅のすぐ側にある、
問屋街の、食品市場です。
ここは、私に一番強烈な印象を残しました。
解体途中の豚が、無造作に、
大きなポリバケツに入れられていたり、
ニワトリの血が、路面に流れていたり。
その道の上には、無数のゴキ●リが行き交い、
辺りには、何かを焼くニオイと煙が流れていて。
そこを、何を気にすることもなく、
平然と、淡々と、行き来する人々。
妻は、小さい悲鳴を挙げ続けていましたが。(笑)
当たり前のことですが、
私たちが食べている肉は、かつて生きていた動物の肉である、
ということを、肌で、感じることが出来ました。
それって、大事なことだなぁと、強く思いました。
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この街に溢れるエネルギーは、
明日へと続く明るい活力。
例えば、ニューヨークのように、
エネルギーみなぎる街は、他にもありますが、
そのニューヨークのように、ただそこに立っているだけで、
疲れてしまうような、人を疲弊させるものではなくて、
むしろ、私にも活力が注入されていくような、
そんな気分になるんです。
私は今回、無計画といっていいくらい、
台北の街を、立に横に、散々歩き回りました。
そして、感じたんです。
いい方向に向かう街の過渡期に立ち会うことの、素晴らしさを。
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今の台北を、ぜひ多くの方に、
見てもらいたいと、強く思いました。
みなさんなら、どんなことを感じるのでしょうね。
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(終)
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大きな写真を添付している、私のヤフーでの日記はこちら↓
http://blogs.yahoo.co.jp/rick206xs