言い方

さくらの開花予報のところでも触れたんですが、
表現の仕方って、大事ですよね。
例えば、この前、話題を集めていた、
美浜町と、南知多町の合併による、
新市名の話。
南セントレア市」という、へんてこな名前を、
住民の意見を無視して押し付けようとして、
支持が得られなかったというニュースです。
ま、合併そのものがなくなって、
名前の議論に意味がなくなったんですが、
どちらかの町の町長が、
「末端まで、合併の意義が浸透しなかった」
と、言っていましたね。
あの「末端」って、いやな感じがしました。
あ、でも、今日はそんなことを書きたいのではなくて、
住民投票によって、選ばれた市の名前について。
 「1位は、南知多市で、
  南セントレア市は、3位でした。」
と、各報道機関が報じていましたね。
少なくとも、私が見た、
TBSと、フジと、テレ朝は、間違いなく、
そう伝えてました。
たくさんの候補名の中で、「南セントレア市」も、
かなり健闘したんだなぁ。と、
そのニュースを聞いて、私は感じました。
でも、あとでわかったんですが、
1位の「南知多市」と、3位の得票数の差、
実は、5倍以上の差があったんです。
具体的には、南知多市の10,296票に対し、
南セントレア市は1,988票です。
これは、間違いなく「大差」です。
結局、南セントレア市という名前は、
全く支持されていなかった、ということですよね。
各報道機関は、
間違った報道をしているわけではありません。
が、表現方法は、いかがなものでしょう?
偏見を与えかねないものですよね。
ま、今回の件は、実際には合併もないわけだし、
たいしたことではないからいいんですが、
これだけたくさん放送局があるのに、
どの局も、同様の報道をする怖さを、
私は以前から感じ続けています。
言い方次第で、受け手の印象は変わります。
マスコミ報道を、鵜呑みにしない、
健全なスタンスを持った人も多いのですが、
それでも、やはり放送の影響力は大きいのです。
報道が画一化するのは怖い。
その画一化が、意図されたものであった場合は、
もっと怖いです。
マスコミ関係の皆さん。
頑張ってください。