唯一無二のもの。

rick2062005-12-23

今日から3連休という方、多いでしょうね。
私も、そうです。
昨夜、目覚ましをセットせずに寝たのですが、
年末、溜まっていた疲れが出たのか、
起きたら、もう12時を回っていて。
私の連休初日には、
午前中がなくなってしまいました。(笑)
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毎年、この時期になると、
そんな疲れを癒してくれる、
楽しみがあります。
それは、おいしいリンゴ。
妻の実家が長野でリンゴを作っていることは、
yahooブログの書庫「国内旅行」で連載した、
長野の紹介の中にも書きました。
そのリンゴを、妻の両親が送ってくれるんです。
毎日、ひとつづつ、食べているのですが、
思わず笑顔になるおいしさ、です。
食べ物に癒されることって、あるんですね。
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今回の写真、ご覧ください。
妻の両親が大事に育てた、自慢のサンフジです。
この、蜜の量!
上品で、強い甘みがあって、
適度な歯ごたえと、いい香りまである。
これ以上のリンゴを、私は知りません。
幸せです。(笑)
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リンゴもそうですが、
果物を食べるとき、よく思うのですが、
今食べている、この実の味は、
唯一無二のものなんだなぁと。
どんな果物も、実が違えば、
同じ味ではありません。
同じ実でも、光の当たっていたほうと、
そうでなかったほうで、味が違う場合がありますし。
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工業製品としての食品では、
味の均質化が求められます。
同じパッケージの商品の中には、
いつでも同じ味のものが入っていて、
同じ値段で購入することができます。
それが求められる世界、ですよね。
便利です。ありがたいです。
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果物には、当たりハズレがあります。
このスイカは、甘くなかったね、とか、
この桃の甘さは、格別だったなぁ、とか。
ただ、そのどれもが、
唯一無二のもの、なんですよね。
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私たち人間だって、一人一人が、
もちろん唯一無二なんですが、
ある程度、
均質化を求められる部分、場合があります。
大勢の人が、お互いに幸福に暮らすためには、
それは当然なのでしょうが、
今は、少し、
押し付けられる「型」が、多すぎるような気が、
しなくもありません。
安易に個性的であることを尊ぶ、
というのではないのですが、
必要のない均質化によって、
何か、人として、動物として、
大切なものを失い続けているような、
そんな気がしています。
必要のない効率化、必要のない快適、
必要のない便利さのために、
大事な何かが、手の届かないところに、
行ってしまっていないかと。
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この写真のリンゴのように、
多くの蜜を蓄えたいと願います。
ただ、この実がそうであったように、
与えられた時代や環境は、
変えようがありません。
この実は、去年ではなく、今年実りました。
青森ではなく、長野で実りました。
その、与えられた時間と環境の中で、
こんなに立派に実りました。
立派に実ったことにより、
来年以降、それを手がける人の心が動き、
去年の実のように、立派な実りをもたらすためにと、
他のリンゴの木の環境を、
変えてくれるかもしれません。
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こんな立派な果物を目にし、口にすると、
単純に、おいしさに対し、
喜びや癒しを感じるとともに、
いろんなことを、考えさせられます。
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(終)
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大きな写真を添付している、私のヤフーでの日記はこちら↓
http://blogs.yahoo.co.jp/rick206xs