違和感。

rick2062006-01-20

熊本城と天草の旅〜第9回
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「違和感」
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連載しております、
11月上旬の、熊本旅行記
今回で、9回目です。
前回に引き続き、天草下島から。
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こじんまりとした、漁港の町。
九十九里を故郷に持つ私にとって、
なつかしい風景が広がる、崎津港。
瓦屋根が並ぶ、漁師の家々。
その、整然と並んだ屋根越しに、
一際高い尖塔が、町の中央に突き出ています。
その、見慣れた町の様との比較に、
何とも言えない感動を覚えます。
その、高く聳える塔の上には、白い十字架。
今回の写真。崎津天主堂です。
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私は、この日初めて、
漁師町の中の教会を見たわけです。
しかし、普通なら抱くであろう、
違和感と言うものを、
全く感じなかったのです。
私の経験から生ずる感覚からすれば、
それは、異質なもののはずなのに、
なぜか、妙に調和していると感じるのです。
そんな、自分自身の感覚に違和感を覚えながら、
私は、この天主堂の持っているエネルギーを、
尊いものだと感じました。
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前回紹介した、大江天主堂の時も感じましたが、
崎津の天主堂もまた、
この土地にあってこそ、の、ものだと感じました。
地元に根ざし、地元の人々の心の中で、
形を成しているときも、そうでないときも、
大切に守られてきたものの「力」を感じます。
どちらの天主堂も、天草を訪れてこそ、
得られる感覚があります。
私のつたない文章や写真を、はるかに超越した、
その「尊いもの」を、
ぜひ、感じてもらいたいものだと、思います。
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最後に、ちょっとお小言を。
私が、この天主堂を訪れた際、
会社の慰安旅行風の団体が来ていました。
お酒の匂いをさせた、中年の男性と女性の団体は、
教会内部に入って行き、
そこで、談笑を始めました。
外国の教会では見たことはないのですが、
天草の天主堂には、
「祈りの場所ですので、お静かに願います」と、
注意書きがあります。
それなのに、大声で、大笑いして、
つまらない話を、永遠としていました。
外国の教会に、その旨の看板がないのは、
そんなの、常識だから、です。
日本人の団体旅行の際の、マナーの悪さは、
本当に、異常です。
おそらくは、この方たちも、
家族旅行でここを訪れたのであれば、
こんな非常識な行為を行ったりはしないのでしょう。
何とも後味の悪い思いをしました。
私自身も、改めて、
マナーを大事にしなければと、強く思いました。
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(終)
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大きな写真を添付している、私のヤフーでの日記はこちら↓
http://blogs.yahoo.co.jp/rick206xs