オトノヒトリゴト・その7〜Jump/VAN HALEN

私が聴いた曲の中から、毎回一曲をネタにして、
あれこれと、勝手に書いていこう!
という企画、オトノヒトリゴト(音の独り言)。
完全なる、「私的な」音楽のお話です。
今回が、第7回目。
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通勤や外回りで、移動する時間の多い私。
iPodを使うようになって、その時間に、
イヤフォンを耳に入れるようになった結果、
音を楽しむ時間が、飛躍的に増えました。
で、いろんな曲を聴くことになって。
昔聴いていた音楽なんかも、
聴くようになりました。
CD安く売ってますし。
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VAN HALENという、ハードロックのバンド、
ご存知でしょうか?
有名なエドワード・ヴァン・ヘイレン
エディのギターが好きだというファンは多いと思います。
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私が高校の頃。ですから、今から20年以上前ですが、
当時、このバンドがリリースした、
アルバム「1984」というのがありまして。
その収録曲に、”Jump”という曲があります。
これ、かなり有名な曲で、おそらく、
ヴァン・ヘイレンと言えば、この曲を思い起こす人が、
多くいると思います。
この時代のハードロックに興味のない人でも、
おそらくは、聞けばわかる曲だと思います。
そう、言ってみれば、代表曲。
ところが。
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この頃、ロックにシンセサイザーを使うのが、
流行り始めていました。
今は、使おうが使うまいが・・・って感じでしょうが、
当時はそれが、結構大問題で。
とくに、ハードロックのバンドだと、
シンセサイザーを使うと、
「時代に流されている」とか、
「本物じゃない」とか、
言われたものです。
が、あまりにも、シンセサイザーが流行ったものですから、
それを曲に取り入れるバンドが増えました。
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さて、ヴァン・ヘイレンの場合。
この、1984というアルバムの中で、
冒頭の短いインスト曲を除けば、
シンセサイザーを使っているのは、たったの2曲です。
そのうちの、1曲が、Jump。
まだ、使うべきなのかどうか、悩んでいたのでしょうね。
でも、そのたった2曲のうちの1曲が、
代表曲になってしまったり。
当時、賛否両論あったのですがね。
なんだか皮肉な話です。
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新しいものが、認知されるということ。
新しいものを、認めたがらない保守性。
新しいものの、毒。
新しいものの、新しさ。
時間の経過で、見直されるもの。
時間の経過で、見えてくるもの。
時間の経過で、消えていくもの。
時間の経過で、熟成するもの。
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私は、この、
言ってみれば、ヴァン・ヘイレンらしくない、
でも、まぎれもなくヴァン・ヘイレンの代表曲である、
”Jump”を聴くと、
たまらなく、なつかしいなぁと思うと同時に、
当時の議論と、
時代を経て、現代における評価を、
改めて、考えたりします。
ただ、それはそれとして。
私は、たとえ、らしくなくったって、
この曲、結構好きです。
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みなさんも、機会があったら、
この曲、聴いてみてくださいね。
ポップで、軽やかで、元気の出る曲です。
エディのギターソロも、凄いですよ。
・・・ほんの数秒で終わっちゃいますが。(笑)