交差点。

rick2062006-08-07

連載「星の島とライオンの街」(本編)〜最終回
-
「交差点」
-
ゴールデンウィークに旅した、
ビンタン島とシンガポール
その旅行記の、今回が、第19回目。
いよいよ最終回となりました。
-
人種や宗教の違う人々が、
小さな国土の中で、一緒に暮らす国。シンガポール
アジアの中にあって、
特異といえるほど、美しい街を持つこの国を支える人々は、
様々です。
-
それぞれ、生活様式や食事の文化も異なりますので、
チャイナタウン、リトルインディアなど、
それぞれの文化色の強い街並も存在して、
そこがまた、この国の魅力ともなっています。
-
それら、有名な通りを紹介するのもいいのですが、
最終回の今回は、
アラブ系の人々が多く住む地区を選んでみました。
写真、見てみてください。
サルタンモスクと、その門前の商店街の様子、です。
ここは一体、どこの国だろう?と、
思ってしまいますよね。
Yahooブログに載せた、2枚目の写真が、
商店の店頭の様子。
3枚目が、近くにあるアラブストリートの道路標識です。
最新式の、LEDの信号機ですね。
-
この信号機のある交差点に佇んで、
多くの車が行きかう様を眺めている時。
この星で繰り返される、いろんな人々の、交差、について、
ぼんやり考えていました。
-
いろんな文化や宗教を持つ人々がいて、
その人々が、飛行機や船や、列車や車などで、
どんどん交差するようになりました。
そんな時代には、いろんな意味での交差点が生まれ、
そこで、大小様々な事故が生じます。
-
交差点に、信号を設置して、
ルールを決めたとしても、
そのルールを守らない人々もいるし、
信号機が故障してしまうこともあるでしょう。
また、
信号機の意味を、うっかり、または故意に、取り違えたり、
ひとつの交差点に、複数の信号機があったり。
-
私たちは、このグローバルな時代に生きています。
だから、好むと好まざるとにかかわらず、
交差点を、いくつも超えることになるのです。
そこで、求められるのは、信号機だけ、でしょうか?
-
そもそも、信号機なんて、なかったのでは?
-
私たちは、右を見て、左を見て、
他の誰にも迷惑がかからないのなら、進めばいいし、
誰かが来ていたら、譲り合って進めばいいんです。
譲り合いの精神。やさしさ。
それこそが、交差点を渡るためには、
いちばん大事なのではないか??
そんなことを、思いました。
-
多民族国家シンガポールの繁栄は、
何か、私たちの星の、
希望になりえるような気もしました。
この国が、信号機や、高い罰金に頼ることなく、
平和で、秩序があり、
誰もが幸せでいられる国であるなら・・・と。
-
長い間、連載におつきあいいただき、
ありがとうございました。
-
(終)
-
大きな写真を添付している、私のヤフーでの日記はこちら↓
http://blogs.yahoo.co.jp/rick206xs