香りのない街。

rick2062006-08-18

連載「本当に、青い空」〜第2回
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「香りのない街」
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最近、以前にも増して、
旅行の際、飛行機の中で寝れなくなっている私。
今回も、往復17時間くらいのフライト時間も、
ずっと映画を見て過ごしました。
ミッションインポッシブルⅢ、インサイド・マン
アンタッチャブル、先行上映のアントニオ・バンデラス主演映画、
計4本も。
おかげで、16日に日本に帰国した後も、結構疲れが抜けなくて、
今日あたり、ようやく元に戻った感じです。
無理は禁物、ですよね。反省です。
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さて、本題に。
この夏に旅した、カナダの旅行記
今回が、連載2回目になります。
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カナダ最西部の州、ブリティッシュコロンビア
州都ではないのですが、最も大きいのが、
私が今回の旅行で、最初に訪れた街、バンクーバーです。
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夏でもそれほど暑くないし、冬も温暖で雪もなく、
初冬を除けば雨も少ない気候。
美しい入江に面した立地。
区画整理された美しい街区。
道路等の立体交差がほとんどないのに、
比較的渋滞の少ない道。
あらゆる面で、住みやすい街と言われているようです。
実際訪れてみて、そうだろうなぁと思いました。
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香港の中国返還に伴い、
それをよしとしない、香港在住の方が、
多く移住した街でもあります。
よって、中国語表記の看板が多いですね。
飛行機も、たくさん飛んでいます。
同じカナダでも、最も香港に近い地理的条件も、
香港の人たちに人気の理由のようです。
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いろんな国の方が行きかう通り。
住みやすく、美しい街。
チャイナタウンとギャスタウンの間の、
治安がやや悪い場所も、あるにはありますが、
他の都市と比べ、極端に荒れているわけでもなく、
ま、大都会としては、想定の範囲内のようですし、
取り立てて、欠点と呼べるような面が、
見当たらない街です。
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ただ、香りのない街だなぁと、私は感じました。
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地理的、経済的な問題で、アメリカの影響が強く、
街を歩くと、スターバックスコーヒーやマクドナルドが、
これでもかっ!って言うほど、あちこちにあり、
スーパーなどの品揃えも、アメリカ的。
でも、カナダでは、アメリカ嫌いの方が多いようですね。
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ここはカナダの都市なんだなぁと感じるのは、
唯一、看板などに英語とフランス語が併記されている点くらい。
ケベック州につきあって、必ず書くことになっている、
普段使いもしない、もうひとつの公用語のために、
かろうじて、「らしさ」が見られる、というのは、
なんだか皮肉な感じもします。
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香りがない、というのは、
ある意味においては、長所でもあります。
多くの方に、受け入れられやすい街、とも言えるからです。
ただ、私は、
この街に滞在中ずっと、
ここはカナダなんだよなぁと、
自分に言い聞かせている必要がありました。
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もともとカナダは、歴史の浅い国でもあるので、
「らしさ」を求める、と言うのは、
ある意味、酷な要求かも知れません。
でも、同じような条件を持つ街、
入江に面した、ヨットが停泊している港を持つ、
歴史の浅い国の、旧英国領の街といえば、
オーストラリアのシドニーなども、そうですが、
比較すると、その「香りのなさ」は、やはり際立ちます。
素晴らしい街ではあるのですが、ね。
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写真、ご覧ください。
ここは、ヨットハーバー近くの様子。
背景は、最近流行っていると言う、ガラス張りの、
日本流に言う、マンション。
これがまた、キレイだけど、香りのない感じを、
増幅している感じがします。
Yahooブログのほうの、2枚目は、
有名な、スタンレー公園の、
トーテムポール前から撮った、ダウンタウンのビル群、です。
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(終)
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大きな写真を添付している、私のヤフーでの日記はこちら↓
http://blogs.yahoo.co.jp/rick206xs