退屈??

rick2062006-10-03

連載「本当に、青い空」(本編)〜第13回
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「退屈??」
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この夏に旅した、カナダの旅行記
今回が、連載13回目になります。
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カナダ、というと、
やっぱり、カナディアンロッキーが有名ですよね。
その雄大な光景に出会いたくて、
世界中から、多くの観光客が集まります。
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その観光客の向かう先は、だいたい、バンフという街。
今回の旅行で、私自身も訪れた街です。
静かで、美しい景色のある、ステキな街です。
でも、バンフ以外にも、ぜひ行ってみてほしいと思うのが、
これから紹介する、ジャスパーという街、です。
バンフに比べると、あまり日本人観光客がいない街で。
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なぜかというと、アクセスのしづらさ、です。
カナダの、国立公園の保護は徹底していて、
当然ながら、公園内に空港はありません。
上空を通過することもないんです。
バンフなら、街自体が、
国立公園の南端であることもあり、
最寄のカルガリー空港から、1時間半の道のりです。
が、ジャスパーの場合は、
最寄のエドモントン空港から、3時間以上かかります。
日本からの直行便も、カルガリーならありますが、
エドモントンは、ありませんし。
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バンクーバーから、
カルガリーエドモントンの空港に移動する際、
州を越えることになります。
ブリティッシュコロンビア州から、
おとなりの、アルバータ州へ。
そこで、時差が1時間発生します。時計が進むんです。
ので、ジャスパーへの移動の場合、
バンクーバーダウンタウンから空港まで、1時間。
飛行機待ち1時間。飛行時間1時間半。
時差1時間。車で3時間。
・・・バンクーバーからジャスパーへ移動するだけで、
ほぼ丸一日、つぶれてしまうことになるんですね。
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それでも、ぜひ訪れて欲しい街なんです。
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長い移動時間。
とくに時間がかかるのが、車、です。
私も、エドモントンからジャスパーまで、
3時間かけて、移動しました。
その間、時間だけではなく、
景色が単調で、飽きてしまう日本人が多いそうです。
そこがまた、不人気に拍車をかけるようで。
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でも、少なくとも私にとっては、
ちっとも退屈なんかじゃない時間でしたが。
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広大な台地。畑。
わずかにうねる道が、どこまでも続くさま。
アスペンという、白樺に似た、幹の白い広葉樹の林。
野に咲く花。
そのどれもが、私の目を楽しませてくれましたから。
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確かに、山が見たい!と思っているのに、
ひたすら、平らな大地って言うのは、
ガッカリしてしまうのかもしれませんが、
でも、もったいないと思うんです。
日本では、絶対に経験することのない、
ひたすらに広がる台地の色の変化を感じながら、
移動を続ける時間。
ぜひ、それも含めて、楽しんで欲しいですね。
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さて、今回の写真。
移動のときに利用した、エドモントン空港です。
カナダで私が利用した、3つの空港、
バンクーバーカルガリー、そして、ここ。
どの空港も、とてもキレイで。
カナダは、社会基盤整備が進んでいて、
街の区画も考えられているし、
その他の施設も充実している印象を受けました。
そう。とても、豊かに暮らしているなぁと。
それはもちろん、金銭的なことだけではなく、
生活の質、みたいなものでしょうか。
私たちの国、日本は、先進国、と言われていますが、
心の豊かさ、という点では、どうなのかな?
と、考えさせられます。
何が一番違うのかな?と、思ったとき、
それは、時間がないから、じゃないかと。
いくらお金があっても、おいしいレストランを知っていても、
いいバッグを持っていても、いい車があっても、
時間がなければ、十分楽しむことはできません。
私たちの国でも、そろそろ本気で、
自由な時間を、もっと生むような仕組みを、
考えてもいいのではないか、と、思います。
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Yahooのほうの、2枚目の写真は、
エドモントンからジャスパーに移動中の、
牧草の畑の光景、です。
私、これ、
オーストラリアのメルボルン郊外でも見たのですが、
牧草を、こうやって収穫しているんですね。
広い畑に、点々と、この牧草の玉が、転がっている様子が、
なんとも好きで。
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さ、次回からは、
ようやく、カナダならでは!な記事を紹介しますよ。
ご期待くださいませ!
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(終)
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大きな写真を添付している、私のヤフーでの日記はこちら↓
http://blogs.yahoo.co.jp/rick206xs