動物たちの場所。

rick2062006-10-08

連載「本当に、青い空」(本編)〜第14回
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「動物たちの場所」
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この夏に旅した、カナダの旅行記
今回が、連載14回目になります。
さぁ、いよいよ、カナディアンロッキーへ!
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エドモントン空港から約3時間、
ひたすら平らだった道の周りが、
畑から、森林へと姿を変え、
さらに、うっすらと山影が現れるところ。
ジャスパー国立公園のゲートが現れます。
この看板を超えると、一切の商業看板がなくなり、
カナダ政府が厳しく環境保全を実施している土地に入ります。
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ゲートを潜ってすぐに、道の両脇に、
美しい湖が現れます。
そのさらに向こうには、美しい山の稜線が。
それなのに、行き来するどの車も、
止まって景色を眺める気配はありません。
ほんとうに、美しい光景なのです。
そのさまに見とれながら、ドライバーさんに、
山や湖の名前を尋ねると、
名前なんか、ついてないと、平然と答えます。
ここらへんには、湖も山もたくさんあるので、
いちいち名前なんか、つけてられないんだそうで。
ほんとかな?と思い、
後で、ホテルのフロントの人にも聞いたのですが、
事実、名前のついていない湖や山は、たくさんあるらしく。
そういうもの、なのでしょうね。
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あまりに美しい景色なので、
ドライバーさんに頼んで、ちょっと止まってもらいました。
写真を撮って、車に戻って、また走り始めます。
「この辺りから、よく動物が出ます」と、
ドライバーさんは言います。
見れたらいいですね、なんて答えいていると、
車が急停車。一体何事??
「あれ!エルクです!」
早速、です。(笑)
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写真、ご覧ください。
絵葉書ではありません!私が撮りました。(笑)
美しい湖の畔には、カナダの象徴、針葉樹が。
芸術的な稜線を描く山には、うっすらと、雲がかかっています。
実は、国立公園のゲートを潜るまでは、
かなり激しく雨が降っていたんです。
雨が上がり、視界が開けたところに、
こんな光景が広がっていて、
しかも、こんな立派な角を持つ、オスのエルクに、
間近で出会えるなんて。
Yahooブログに載せた、2枚目の写真は、
そのエルクのアップを。
まるで、ランボルギーニのエンブレムの雄牛のように、
迫力満点な姿。
鹿、とは言っても、ほんとうに大きくて。
ポーズが、怒っているように見えますが、
そんなことはないんですよ。
ちなみに、車に乗っている私と、エルクとの距離は、
わずか1メートル!
カナダの方々が、大事に守っている公園内。
動物たちは、人を恐れません。
そう。これが、カナディアンロッキーの自然なんですね。
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私の今回の旅では、かなり珍しいものも含め、
動物との出会いが多かったのですが、
それは、この天候の崩れのおかげなんです。
岩に滲み込んだ水は、ミネラルを含みます。
それを採りに、動物たちは出てくるんです。
さらには、雨が降ると、山頂では雪になりますから、
翌朝は、夏でも雪景色の山が見えるんです!
ただ晴れる、というだけではない、
究極の天気運。
今回は、ほんとうに、天候に恵まれました。
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さ、入り口から、こんな感じです!
カナディアンロッキーの記事。これからも続きます。
動物も、また登場しますよ。
よかったら、引き続き、お付き合いくださいませ。
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(終)
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大きな写真を添付している、私のヤフーでの日記はこちら↓
http://blogs.yahoo.co.jp/rick206xs