終点の街。

rick2062007-04-13

連載「2ストロークの街」〜第7回
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「終点の街」
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2006年の年末台北旅行記
今回が、7回目です。
前回記事は、
http://blogs.yahoo.co.jp/rick206xs/47038563.html
こちらです。
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MRTという、台北市民の足である電車について、
以前、この連載でも書きました。
MRTの路線の一つに、淡水線というのがあります。
その、終点の駅が、淡水です。
台北の駅から、およそ40分。
電車賃は、日本円に換算すると、わずか180円ほど。
手軽に行ける、リゾート都市って感じでしょうか。
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駅前はキレイに整備され、
台北市でもその姿を見せていた、淡水川の流れに沿って、
快適な遊歩道もあり、その通りに面して、オシャレなカフェがあったり。
でも、この街、
新興リゾート地ってわけではないんです。
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淡水は、様々な民族の支配を受けてきた、
激動の歴史を持っています。
1626年のスペイン人上陸の後、
オランダ、明王朝の後裔政権、清、イギリスなどなど。
かつてはイギリス領事館も置かれた場所だったんです。
大河の河口であり、貿易港であった淡水は、
北部台湾の主要都市だったわけで、
その淡水への、淡水川の水路を使用した運搬のための、
物品の集積地として、徐々に発展した台北よりも、
むしろ歴史は古いことになります。
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簡単に、安全に、そして比較的短時間で、
台北から移動が可能な淡水の街。
今回の写真には含まれていませんが、活気ある市街の市場と、
川沿いの散歩を楽しんでみてはいかがでしょう?
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今回の写真。
上が、その川沿いから撮影した、淡水の街です。
下は、対岸の、観音山という山、です。
また違った台湾の一面を、感じていただけますでしょうか?
川に面したベンチに腰を下ろし、
水面に煌く太陽の印が、絶え間なく揺れるのを感じるたびに、
時の移り変わりが、いろんなものを変えていく、ということを、
考えていました。
台湾も、日本も、世界中が、
否応なく、今も変化を続けています。
その、変化の方向が、気になります。
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(終)
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大きな写真を添付している、私のヤフーでの日記はこちら↓
http://blogs.yahoo.co.jp/rick206xs