光の恵み。

rick2062007-08-23

連載「やわらかな青」〜第3回
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「光の恵み」
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8月に旅したフランスを紹介する連載。
今回は、第3回。
前回記事は、
http://blogs.yahoo.co.jp/rick206xs/50630231.html
こちらです。
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パリ郊外から、セーヌ川に沿って、北へ向かいます。
のどかな田園風景。軽くうねる大地。
やわらかな光に包まれた、とある、小さな田舎町。
そこが、今回のフランス旅行、最初の目的地、
ジベルニーです。
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モネが晩年を送った家が保存されており、
そこには、たくさんの浮世絵があって、
私は、日本人でありながら、このときほど、
浮世絵を多く見た日はありませんでした。
家の前には、まるでパレットのように、
色合いを考慮した、様々な花が咲き乱れていて、
花が好きな私にとっては、飽きない場所、でした。
家の中もそうですが、配色の妙、です。
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今回の写真は、その家の敷地の外れにある、
モネが「日本庭園」と呼んだ、有名な庭、です。
絵、そのものの世界を感じられると思います。
そう。「モネの睡蓮」の世界、です。
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彼は晩年、この庭からの絵を、描き続けます。
それは、時々刻々と変化する、光の恵み。
様々な色、美しい形。
そしてそれを、可視させる、「光」の存在。
モネはきっと、このおだやかな光景の中、
わずかずつ、でも確実に変化する太陽の営みを、
いろんな思いを抱きつつ、見つめていたのではないか?
そんなふうに、思わせる情景でした。
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この庭の、どんな部分に、
その絵を描いているときのモネの印象が、強く刻まれたのか、
絵と、この庭を、見比べることで、わかる気がして、
とても興味深かったです。
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みなさんは、
この庭を見て、どんな印象を、
お持ちになりますか?
機会がありましたら、ぜひ一度、
この場所に、実際に立って、
ご覧いただければと思います。
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(終)
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大きな写真を添付している、私のヤフーでの日記はこちら↓
http://blogs.yahoo.co.jp/rick206xs