木の形。

rick2062007-09-18

連載「やわらかな青」〜第9回
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「木の形」
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8月に旅したフランスを紹介する連載。
今回は、第9回。
前回記事は、
http://blogs.yahoo.co.jp/rick206xs/51022698.html
こちらです。
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ノルマンディ地方の伝統的な建築様式に、
木骨造り、と呼ばれるものがあります。
建物の壁面に、木の骨組みが組まれていて、
それが、いい味を出しているんです。
ルーアンの街には、この、
木骨造りの建物が、たくさん残っています。
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写真、ご覧ください。
これは以前、
http://blogs.yahoo.co.jp/rick206xs/51021609.html
ここで紹介した、ジャンヌ・ダルク教会前の、
街の様子、です。
木骨造りの建物の壁面の感じ、
分かっていただけると思います。
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夕食をとったレストランも、木骨造りで、
とても雰囲気があったのですが、
ふと思ったのは、木の使い方の、日本との違い、
です。
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日本の場合、例外も、もちろんありますが、
多くの木は、ちゃんと四角く加工し、
表面にはカンナまでかけて仕上げます。
が、
ノルマンディの木骨の場合、
木、そのものの形を、加工せず、そのまま用いている、
という部分が多いんですね。
壁面でも、木の幅が違っていたり、
真っ直ぐじゃないものがたくさんあったりして、
その違いが、よくわかるんです。
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私は専門家ではありませんから、よくわかりませんが、
おそらくは、技術的な優劣ではなくて、
考え方の差、なのかな?と、思いました。
使用している木材のことも、影響するのかもしれません。
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木で、建物を作る文化の国で生まれた私としては、
ちょっと、親近感を感じる部分でもありました。
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それにしても、雰囲気のある町並みだと思いませんか?
ルーアン、あまり日本人には知られていませんが、
おすすめしたい場所のひとつです。
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(終)
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大きな写真を添付している、私のヤフーでの日記はこちら↓
http://blogs.yahoo.co.jp/rick206xs