ずっと、そこに咲いているのに。

rick2062005-07-11

6月に入った頃だと思います。
私の好きな草花が、咲き始めました。
この花は、これからずっと、咲き続け、
冬が来て、霜が降りるまで、
変わらずに、そこに咲いてくれています。
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大きさは、ほんの数ミリ。
3、4センチほどの葉の中央に、
1、2輪、咲いているその花は、
黄色と白の、ほんとうに、小さくて、
かわいらしい花なんです。
葉に比べて、花の大きさが小さくて、
そのバランスが、なんとも好きなんです。
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私が、この花を見つけるのは、
駅に向かう途中にある、
街路樹の根元の、わずかな土のスペース。
ここで、いろんな草花を見て、
その、移り変わりで、
季節を感じたりしています。
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この花、きっと、
あまり多くの人の目に触れていることは、
ないんだと思います。
でも、
私は、とても好きです。
好きですが、
相変わらず、
名前はわからないんですよね。(笑)
残念。
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きっと、この花に、
気づいてくれたなら、
その、葉と花の大きさの対比や、
花の、かわいらしさで、
いろんな人が、癒されるのでは?
と、思うのですが、
私が見ている限り、
この花を見て、歩いていく人は、
まず、いないようです。
私の妻も、
私に言われるまで、
気がつかなかったそうです。
半年以上も、同じ場所で、
咲いている花なのに。
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でも、
毎日の暮らしと言うのは、
こんなことの、繰り返しなのだと思います。
私だって、
私のすぐ側にある、何か、に、
気がついていない部分が、
きっとあるのです。
そしてそれは、
気がつくことがなければ、
永遠に、触れることのない世界になります。
花などの、形あるものだけではなく、
人と人との縁とか、
何かを始めるキッカケとかも、
そうだと思います。
すぐそばに、あるにもかかわらず、です。
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今回の写真の花。
この花を見ながら、そんなことを、
よく考えます。
小さくても、意味のあるものもある。
大きくて、目を奪われるけれど、
さして、意味のないものもある。
それを、どうやって、
見分けていけるのだろう?
と、考えながら、
私は、それとは別の部分で、
この花の、かわいらしさに、
日々、癒されているのです。
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(終)
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大きな写真を添付している、私のヤフーでの日記はこちら↓
http://blogs.yahoo.co.jp/rick206xs