屋根つき。

rick2062005-07-23

私は、雨が好きです。
雨の降る様子、
雨の音、
雨の匂い。
大地に降り注ぐ雫によって、
何かが生まれ変わるような気がします。
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が、
出かけるときの雨は、実に厄介です。
勝手な言い分ですが。(笑)
人の、自然に対する態度は、
こんな感じなもの、多いのでしょうね。
人の都合に、自然を合わせようとしてきたのです。
そんなやり方も、今、限界に来ているようですが。
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雨だと困るもの。
スポーツなどもそうでしょう。
野球場、軒並みドーム化して、
屋根ができました。
確かに、いろんな面で、メリットはあるのでしょう。
それを否定するつもりは、全くありません。
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今回の写真は、近所の、盆踊り会場の様子。
ずいぶん早くに、盆踊り、するんですね。
この後、ちょうちんに火が入り、
露店が立ち、
浴衣姿の、子供を連れたお母さんを見ました。
日本の夏って、いいなぁと思いました。
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この会場での会話、
「いやぁ、屋根つきの会場なんて、いいよねぇ」
「雨天決行の盆踊りだよ」
なんて感じなんだろうなぁと。
想像がつきますね。
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この、屋根になっている部分は、
国道246号のバイパスです。
246は、東京では有名な国道で、
千代田区から、六本木、青山、渋谷を経て、
世田谷区を横断し、
ここ二子玉川で、多摩川を渡ります。
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いろんな事情があるのでしょうが、
ほんとうは、こんな場所で、
盆踊りなんて、残念ですよね。
ぜひ、夜空の下でって、思っちゃいます。
できることなら、広々とした場所で、
深い闇をたたえた夜空を仰ぎ見ながら、
蚊に刺されたりしながら、
金魚すくいでもしながら。
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今の時代に生きる人は、
我慢すべきじゃないことを我慢して、
我慢してもいいことを、我慢せず、
過ごしている気がしてならないのです。
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伝統の文化行事は、
それにふさわしい場所で、行われるべきですが、
都市の機能の、効率や管理のため、
我慢せざるを得なくなる、とか。
それと引き換えに、手に入れたのは、
過剰な都市の便利さ。
でも、その便利さを享受してしまうと、
もう手放せなくなってしまうんです。
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今回の写真を見ながら、
私は、都市のあるべき姿を思いなおす、
きっかけになるかも知れない、と思いました。
私は普段、この街で、
何不自由なく暮らしていますし、
ほとんど、この二子玉川と言う街に、
不満などは持っていないのですが、
何か、気づかないところで、間違っていないかと、
ふと不安に思うこともあるのです。
どうすべきなのかは、わからないのですが。
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今日は、
大きな地震もありましたね。
ウチも、かなり強く揺れました。
こんな時、災害に弱いであろう、ここ東京が、
その、来るべき日の際、どうなってしまうのか、
考えさせられます。
本来、その土地が抱えることができる人間の数を、
はるかに超えている大都会。
超えていても、生活ができるよう、
人間が考え出した様々な仕組みは、
自然の力、例えば大きな地震などで、
あっけなく崩壊する可能性があって、
そうなると、都市と言うのは、
全く機能不全に陥るのです。
高速道路などの橋梁の強化なども必要でしょうが、
もっと根本的な問題解決が、迫られている気もします。
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都市。
考えないといけないこと、
いろいろありそうです。
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(終)
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大きな写真を添付している、私のヤフーでの日記はこちら↓
http://blogs.yahoo.co.jp/rick206xs