本の、映画化。

rick2062005-09-29

今日、テレビで、映画を見ました。
「世界の中心で、愛を叫ぶ」です。
私、これ、本を読んでいたので、
だいぶ変えてる部分があって、
そこが少し、気になりましたが、
これはこれで、よかったような気がします。
でも、柴崎コウの役は、必要だったのかな?
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実は、テレビドラマのほうも見たのですが、
これもまた、原作とは違いましたね。
でも、テレビ版も、
それなりに、楽しめた気がします。
が、亜紀が海で自殺を図るシーンは、
彼女が、あんなことするのは、
少し不自然だなぁと思いましたが。
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別に、特別気に入った本というわけでもなく、
ごく普通の読後感しか持っていなかったのですが、
その割に、私、結構見てますね。(笑)
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映画もテレビも、
主人公の朔太郎を、純朴で、
亜紀に翻弄されるキャラにしてますが、
本では、知的で、懐が深くて、クールで、
なかなかいい男なんですよね。
そして、男女対等なバランスのある、
二人なんです。本では。
どうしてそこが、双方とも変わってるのか、
気になるところですね。
強い女性と、振り回される男って設定に、
共感を得やすい時代なのでしょうか?
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ある作家さんが言っていた言葉ですが、
本が、世の中に出た場合、
それはもう、読者さんのものでもあるので、
後で、大幅に直したいなぁと思っても、
それは、極力思いとどまるそうです。
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本は、読み手によって、
いろんな解釈をされます。
ある人は、ストーリー展開だけをとらえ、
「おもしろい」と言うかもしれません。
またある人は、主人公と自分を重ね、
「共感できる。自分の代弁者だ」と、
思うこともあるでしょう。
この本から、こんなことを感じた、
と、読者が感想を口にした場合、
その解釈は、千差万別で、
それは、作者の意図した通りのものもあれば、
全く違ったものもあるでしょう。
でも、それでいいんだと、
私は思います。
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本を、映画やテレビドラマにするには、
時間などの関係上、多少、
原作に手を入れることになります。
脚本家の方、大変でしょうね。
出来上がった作品、しかも、他人の作品を、
変えてしまうのですから。
そして、
その作品は、すでに他人の心の中に、
それぞれの世界観を作っているので、
最低限、守るべきもの、も、
当然あるのでしょう。
その作品の映画化だと、言う限りは。
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私は、以前、
私の大好きな本の、映画化されたものを見て、
ものすごくガッカリしたことがあります。
私の思い入れが強かったせいもあるのでしょうが。
でも、
その本を、映画を作る道具にして、
骨抜きにしてしまうような、
そんな映画があるのは間違いないと思います。
本の映画化をするなら、ちゃんとその本に、
敬意を払って欲しいなぁと、
私は思っています。
芯を抜いては、いけないのです。
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あ、写真!
今回の写真のほうは、文章とは全く関係のない、
私の携帯です。(笑)
連載企画!「着ぐるみ携帯、第3回目」。
これは、「タイヤ」と呼ばれるバージョンです。
なかなか、気に入っております。(笑)
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(終)
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大きな写真を添付している、私のヤフーでの日記はこちら↓
http://blogs.yahoo.co.jp/rick206xs