秋の長野・7(2005年9月)

rick2062005-11-24

妻の実家である、長野市の秋を、
ちょっと紹介する企画、「秋の長野」。
今回が、最終回です。
のんびり連載しているうちに、もう、
冬の足音が聞こえてきました。
時間の経つのが早く感じられます。
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リンゴ農家である、妻の実家では、
リンゴ以外にも、
いろんな作物を栽培しています。
帰省した際、妻の実家の食卓で、
その、手作りの野菜や果物が、
テーブルの上に乗せられるとき、
これは、究極の、もてなしじゃないか、
と、思います。
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リンゴの木は、接木をしながら、
育てていくそうです。
病気に弱く、受粉、花摘み、袋かけなど、
様々な手間をかけて、生まれる果実です。
その、大地に張った根は、
おそらくは、妻の幼少時代にも、
いや、彼女が生まれる前から、
信州の地に、呼吸を続けていたのです。
累々と続く、営みの、
今年の分け前を、
自らの努力で受け取った、妻の父母。
そのご両親が、無造作に、
籠の中や、ポケットから取り出す、
実り。
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写真、ご覧ください。
リンゴと、梨、です。
「形や見た目はよくないし、
皮は固いかもしれないけど、
おいしいはずだよ。」
と言う、義父の言葉。
何気ない言葉とともに、
何気なく、皿の上に載って、
果物ナイフを添えられて、
私の目の前に置かれた実りを見たとき、
ちょっとした感動が、
私の中に、生まれました。
写真としては、何の変哲もないものですが、
とても尊いものだと、
私には、感じられるのです。
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私が感じた、秋の長野、
何かを伝えられたとしたら、
うれしく思います。
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(終)
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大きな写真を添付している、私のヤフーでの日記はこちら↓
http://blogs.yahoo.co.jp/rick206xs