虹の色、花の色。

rick2062005-12-28

つい最近、テレビで見た、
ソニーのCFに、こんなナレーションがありました。
「虹は、ほんとうに七色ですか?」
この言葉。
私の心に、強く残りました。
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子供の頃、虹を見上げ、
赤、黄色、緑・・・などと、色を数えていたことを、
思い出します。
そして、それを、
7色のクレヨンで、絵にしていました。
でも、あれは、
虹は七色という偏見が、幼い私の中にあったから。
日本では、他の子供も、虹を描く場合、
やっぱり、七色の輪を描くことが多いですものね。
言葉によって偏見が生まれ、
モノの真の姿を見失うことも、あるんだなぁと、
思いました。
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本来、「七色」と言うのは、
たくさんの色、という意味だと思うのですが、
いつの間にか、「虹は七色」という、
言葉どおりにとらえる人が多くなっているようです。
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改めて、思います。
虹は、色のグラデーションですから、
無限の色の宝庫なのです。
外国の子供たちは、どんなふうに、
虹を描くのでしょう?
気になります。
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その、無限の色の変化の中の、
一部分を言葉にすることは、
従って、非常に難しいですよね。
色に関しては、人の言葉なんて、
かなり大雑把で、
不完全なものなんだと思います。
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今回の写真の花、ご存知ですか?
かく言う私も、名前は知らないんですが。(笑)
これまた、野に咲く花、です。
日本の野原でも見かけましたが、
この写真は、ハワイで撮影したものです。
私は、この花の色が好きです。
言葉にすれば、
わずかにオレンジを内包したピンク、
とでも言うしかない、微妙な色彩。
この花を路傍で見かけると、
ついつい、しゃがみこんでしまいます。
あ、そう。
写真ではわかりづらいかもしれませんが、
1センチにも満たない、
とても小さな花なんです。
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色でさえも、
正確には捕らえられない言葉の世界。
人の心なら、なおさら。
以前にも、このブログに書いた気がしますが、
コミュニケーションツールとして、
言葉に頼りすぎることは、
あまりよくないことなのかも知れませんね。
変な精神論を振りかざすつもりはありませんが、
言葉が通じなくても、気持ちは通じる、
といったケースがあるのも、
事実なのですから。
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それにしても、
ハワイにまで行って、
こんな小さな花の写真を撮っている人間も、
珍しいのでしょうね。(笑)
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(終)
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大きな写真を添付している、私のヤフーでの日記はこちら↓
http://blogs.yahoo.co.jp/rick206xs