オトノヒトリゴト・その8〜楽園/平井堅

オトノヒトリゴト・その8
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楽園/平井堅
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私が聴いた曲の中から、毎回一曲をネタにして、
あれこれと、勝手に書いていこう!
という企画、オトノヒトリゴト(音の独り言)。
完全なる、「私的な」音楽のお話です。
今回が、第8回目。
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「五感と結ばれた思い出」について、
以前、書いたことがあります。
例えば、あの香りを嗅ぐと、
子供のころの、あの旅を思い出す、と言うような。
そういう思い出は、
自分の中に、特別な地位を占めることが多い気がします。
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さて、今回の、オトノヒトリゴト
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平井堅。知らない人は、ほとんどいないでしょうね。
たくさんのヒット曲を持ったミュージシャンです。
その、平井堅を有名にした曲、
つまり、最初のヒット曲というのが、
この、「楽園」ではないでしょうか?
私、数ある彼のヒット曲の中でも、
この楽園が、一番好きです。
しかも、私の中では、他の曲を圧倒してます。
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この曲の、独特の色合いみたいなものが、
いいんですね。
切ない、静かな祈りのようなものを、
感じるんです。
テンポ、楽器使い、彼のヴォーカル、その他いろんな要素が、
うまく合致している気がします。
中でも、彼の他の曲にはない、いろんな「効果音」が、
たまらないです。
アコースティックギターの演奏の中に、
サイレンを思わせるような音や、
何か機械的な音、
そう言った効果音が、反復され、明滅する様が、
なんとも好きです。
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それから・・・
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私は、一度だけ、
ニューヨークのマンハッタンを訪れたことがあります。
あの、エネルギー渦巻く街は、
そこに佇んでいるだけで、
自分の中の何かが消耗し、疲れて行く気がしました。
疲労感を感じつつも、目をそらすことのできない、
魅力的な街。
それが、私にとってのニューヨークです。
私が訪れた時、
地震の来ないことを前提として立てられた、
ひょろ長いビルの林立の中には、
あの、貿易センタービルのツインタワーも、
含まれていました。
その頃に、日本でヒットしていた曲のひとつが、
この、平井堅の楽園なのです。
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たまたまこの頃、
ハーレムにある、アポロシアターでの、
平井堅の出演が話題になっていたから、
ということも、あったのかもしれないのですが、
滞在中、なぜか、
あの、楽園のメロディが、頭の中に流れ続けていたのです。
以来、ニューヨークの映像や話題に触れると、
私の中に、かの地を訪れた際に感じた疲労感と、
平井堅の楽園が、思い出されるのです。
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こんなふうに、音楽と思い出が結びつく場合も、
ありますよね。
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みなさんの中では、どんな思い出と音楽が、
リンクしているのでしょう?
思い返してみると、意外に、
たくさんの組み合わせが出てくるのではないでしょうか?
以前親しくしていた人との思い出が、
ある曲を聴くたびに心をよぎる、とか。
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それもまた、音楽の魅力のひとつ、
なのかもしれませんね。
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(終)
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大きな写真を添付している、私のヤフーでの日記はこちら↓
http://blogs.yahoo.co.jp/rick206xs