場所の不思議。

rick2062006-08-03

連載「星の島とライオンの街」(番外編)〜最終回
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「場所の不思議」
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インドネシア領ビンタン島と、シンガポールの旅。
今、連載中の、その旅行記の、
番外編である、お花の写真シリーズ。
今回が、13回目。
いよいよ最終回です。
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シンガポールの、強い日差しの中。
街中ではあっても、健やかに育つ植物。
写真の花は、
日本の園芸店でもよくみかける花です。
でも、
日本のそれと比べて、元気が、違うんです。
私はこの花をみつけたとき、
その元気を感じ取って、
環境が、植物に与える影響の大きさを、
改めて、思いました。
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植物は、環境を選ぶことができません。
根を下ろした場所で生きていくしかありません。
私たち人間だって、
生まれた土地、国から、
大きく移動する人は、
多数派ではありませんよね。
仮に移動したとしても、
移動した先に、新しい生活の場が生まれます。
与えられた場所、というのが、
あるわけです。
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場所が、そこに生きる全ての生物に、
与え続けるもの、奪い続けるもの。
場所の持つ、様々な要素から、
決して無縁でいられない、私たちを含む、
全ての生き物。
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同種の植物が、
その生育環境で、大きく姿を変える実例は、
ごく身近にも、溢れています。
単純に、いつも日陰の土地と、
よく日の当たる土地との違いなども、
そうですよね。
でも、私は、
この写真の植物の、健やかさを見て、
場所と生き物の関わりが、
何か不思議なもの、に感じられたのです。
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道にしゃがみ込み、
この花を撮りながら、
旅することのよさを、再認識する思いでした。
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「与えられた場所と、その与えられたことの不思議」
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旅をして、自分の暮らしている、
与えられている場所から離れることで、
そんなことを感じられやすくなるのかも、
知れません。
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旅は、いいものですね。
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(終)
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大きな写真を添付している、私のヤフーでの日記はこちら↓
http://blogs.yahoo.co.jp/rick206xs