風を、待てない、とき。

rick2062006-09-20

夏の間、仕事で外出すると、
その暑さのために、どうしても、
移動を楽しむことができません。
冷房の効いたところに、
早く逃げ込みたいと思いつつ、街を歩いていたり。
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今、やっと秋が来て、
街中で、爽やかな風に出会うと、
なにか、ココロに余裕が生まれるようで、
歩くスピードも緩やかになって、
同じ街の光景も、違って見えてくる気がします。
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そんな、秋を感じる空があった日、
神奈川県の中央部の街、海老名に出張しました。
今は、この辺りが、仕事で担当している地域です。
その前は、東京都千代田区の担当でしたから、
最初のうちは、まぁなんとも、その違いに驚いたものです。
ただ、野に咲く花が好きな私にとっては、うれしいことも多く、
出張の移動の時間に、いつでも持ち歩いているデジカメで、
道端の花などを撮影するのが、
ちょっとした楽しみになっています。
この日も、野に咲く花、撮影しました。
でも・・・かなり久しぶりだった気がします。
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花の撮影をするとき、
いちばん厄介なのは、風、です。
たいして風を感じない日でも、花を撮ろうとすると、
やっぱり空気が流れているんだなぁと感じます。
花枝は、微風で、ゆっくりと揺れているんですね。
ですから、この風を待って、
花が揺れなくなったときに、撮影するんです。
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久しぶりに、野の花を撮ったと書きました。
なぜだろう?と、考えました。
実は、ここのところ、
風を待てなかったんですね、私。
夏の暑さ、仕事自体の忙しさ、人間関係。
様々な要素が、自分の中で作用して、
ココロの余裕をなくしていた時間が、
ずっと、続いていたようです。
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秋になって、ようやく、
風を待てるようになったカナ?と、
今回添付した写真を撮りながら、思いました。
風があるときは、どうあがいても、
結局、その風が止むのを待つしかない。
あたりまえのことなのですが、でも、
それを受け入れられないときも、ありますね。
常に、ちゃんと待てる人でありたいものです。
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今回の写真。
ほんの数ミリの、小さな白い花。
黄色いしべが、アクセントになっていますね。
細やかな花びらも、魅力的で。
かわいらしい蕾、
ちょっとヒマワリみたいな、花の終わった種。
こんな小さな小さな花を、道端に見つけられたとき、
何か、嬉しくなります。
自分のすぐそばにあるのに、
小さすぎて、見つけられないもの。
大きすぎて、その全体を感じられないもの。
そう言ったものを、ちゃんと認知できる目。
それを持つために、いちばん大事なのが、
風を待てるココロ、なんだと思います。
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(終)
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大きな写真を添付している、私のヤフーでの日記はこちら↓
http://blogs.yahoo.co.jp/rick206xs