踏まないように。

rick2062006-11-04

むやみに、生き物の命を奪ってはいけない。
と、子供の頃、誰かに怒られたことがあります。
みんなで草むらで遊んでいたときに、
多分、何かの虫を、踏み潰したりしていたときに。
昔は、そうやって、誰の子供であっても、
ちゃんと叱れる大人がいましたよね。
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この言葉は、意外にも、私の中に残って、
よく「道を歩いてて、アリを踏んじゃったりしてないか?」
と、気にしたりした時期もあったり。
今でもときどき、
私は無意識に、どれほどのアリを、
命を、
奪ってしまっているのだろう?と、考えることがあります。
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無意識で、踏んでしまうこと。
例えば、人の好意など。
私はそれに気づかずに、
踏みつけてしまっていることが、きっとあるのだろうな、と、
思うことも、あります。
気がつかないこと、鈍感である、というのも、
罪なんじゃないか、と。
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道端に、黄色い花が咲いています。
日本のそこかしこに、クローバーに似た、三つ葉を従えた、
ほんの1センチほどの、カワイイ花。
これ、「かたばみ」の花です。
もっと、カワイイ名前をつけたくなるような、
可憐な花です。
だれもが見たことがあるに違いない、この花の、
こんなにも美しい姿。
気がついていますか?
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野に咲く花を愛することは、
すぐそこにあるのに、気づかない何か、を、
私自身に気づかせるキッカケになったり、
しているのかも知れません。
気がついた、という事実に、気がつくこともないような、
ほんの、ささやかなこと。
でも、そんな些細な事の中に、
大事な何か、が、詰まっているかも、知れませんね。
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ほら、コンクリートの裂け目に、
かたばみが、咲いていますよ。
気をつけて。踏まないように。
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(終)
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大きな写真を添付している、私のヤフーでの日記はこちら↓
http://blogs.yahoo.co.jp/rick206xs