多々羅大橋。

rick2062007-01-06

連載「穏やかに、激しい海」〜第3回
-
多々羅大橋
-
11月に行った、しまなみ海道と鈍川温泉旅行記
今回で、連載3回目です。
これからは、少しダイジェスト版にして。
-
人が作ったモノのうち、
世界遺産になるような建造物の中には、
見ていて、「富の集中」があったからこそ、だろうなぁと、
思えるものが、多くありますよね。
権力もお金もある人の意思が働いて、
初めてできるもの、が、あります。
例えば、ウィーンのシェーンブルン宮殿
ハプスブルグ家の繁栄があったからこそ、ですよね。
-
現代になって、同じようなタイプの建造物は減りました。
それは、いい意味でもあるのでしょう。
無駄に、富の集中が行われていない証なのかもしれません。
その代わりに、建築技術の進歩によるものや、
デザイン的に優れたもの、などが、出現しましたね。
-
その、現代ならではのものの一つとして、
進歩した、架橋技術があります。
今回旅した、しまなみ海道は、
その意味では、現代架橋技術の見本市のようです。
-
今回の写真。多々羅大橋
世界最大の斜張橋です。
横浜ベイブリッジや、
首都高の、かつしかハープ橋と同じタイプの橋です。
主塔から、斜めに張ったケーブルを、
直接橋桁につないで支える構造のもの、が、
斜張橋なんですが。
-
写真は、走行中の車の助手席で、
私の妻が撮影したもの、です。
これ、すごくいい写真ですよね。
身内を褒めるのもなんですが、
下手な鉄砲も数打ちゃ・・・ってヤツでしょうか?(笑)
Yahooブログに載せた2枚目の写真は、
大三島のパーキングから撮影した、全景です。
海の藍、空の青、橋の白、山の形と多彩な木々の色。
美しい橋です。
-
人が作ったものに感動を覚えるとき、
この建造物は、どうしてできたんだろう?と、
考えます。
シェーンブルン宮殿の場合は、答えは簡単ですが、
この橋の場合は、どうなんでしょう??
橋は、対岸の世界を結ぶもの、です。
が、真に必要なものかどうかが、問われたこの橋。
建設業者、地元の政治家、利害、金・・・
いろんな要素があって、複雑そうです。
-
でも、できあがった橋というモノは、
そんなこととは関係なく、
やっぱり単純に、美しいと、
私の目には映ります。
-
人が作ったモノは、人が作るわけですから、
そこに、人の意思が働いて、生まれてくるわけです。
必ず、作る動機、が、あるんですよね。
でも、出来上がったモノは、モノとして、
それと関わる人それぞれに、
作った人の意思とは関係なく、
意味や印象を与えています。
-
この、出来て間もない、美しい橋を眺めながら、
10年後、50年後の人々は、
どんな思いで、この橋を見つめ、
関わっていくことになるのかなぁと考えていました。
私も、時間を置いて、再度、
この橋を見上げてみたいと思います。
その時私は、どんなことを感じるのでしょうね?
-
(終)
-
大きな写真を添付している、私のヤフーでの日記はこちら↓
http://blogs.yahoo.co.jp/rick206xs