暮れて行く橋。

rick2062007-02-12

連載「穏やかに、激しい海」〜第5回
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「暮れて行く橋」
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11月に行った、しまなみ海道と鈍川温泉旅行記
今回で、連載5回目です。
前回記事は、
http://blogs.yahoo.co.jp/rick206xs/45697997.html
こちらです。
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ただ、その光景に出会いたくて、
その場所へと旅をする。
そういう、いわば特別な地を、心の中に持っている方、
いると思います。
そして、この橋もまた、
そんな対象足りうるもの、ではないかと、
私は思うんです。
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来島(くしま)海峡大橋。
3連の吊り橋は、世界初、だそうですが、
そんなことは別にして、
この橋と、橋の周囲の光景は、
ほんとうに美しいと思います。
私、思わず感嘆の声を挙げました。
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1枚目。
大島にある、亀老山展望台から見た、
来島海峡大橋
ここから見る、この光景は、感動します。
素晴らしいです。
この展望台は、とても高い位置にあって、
音のない世界、なんですね。
潮の流れ、車の走行音、船の霧笛。
一切の音が届かず、ただ風が流れているんです。
あまりに美しい、暮れて行く橋と海と島々の陰影は、
その無音のために、
シュールで、神秘的な、
一枚の絵画に見えてきます。
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2枚目。
しまなみ海道の路肩に車を止めて撮った、
来島海峡大橋
ちょうど、日没の頃で。
重なり合う、人が作った建造物の影が、
太陽の光線の作用で重なり合うとき。
人の力の偉大さと無力さを、同時に感じました。
明るい未来への架け橋のようでもあり、
奈落の底へ導く仕掛けのようでもあり。
傾いた陽の光は、美しいですね。
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みなさんも、ぜひ、
この橋を、できれば亀老山展望台から、
見てみてほしいと思います。
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(終)
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大きな写真を添付している、私のヤフーでの日記はこちら↓
http://blogs.yahoo.co.jp/rick206xs