空気の記憶。

rick2062007-03-30

連載「穏やかに、激しい海」〜第7回
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「空気の記憶」
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11月に行った、しまなみ海道と鈍川温泉旅行記
今回で、連載7回目です。
前回記事は、
http://blogs.yahoo.co.jp/rick206xs/46859572.html
こちらです。
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前回記事で、次回が最終回と、お伝えしました。
が、
もう1回だけ、増やすことにしました。
スミマセン。
次回こそ、ほんとうの最終回ですので。
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この連載の舞台、しまなみ海道は、
広島県尾道と、愛媛県今治を結ぶ道、です。
この道の、最も有名な橋で、
このブログでも紹介した、来島海峡大橋は、
今治から発しています。
つまり、しまなみ海道の一方の端、です。
じゃ、もう一方の端の地である、
尾道も、紹介しておかないと、と、
思いまして。
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尾道の東の端に、浄土寺という、真言宗のお寺があります。
歴史のある、いい雰囲気を持った寺院で。
今回の写真は、そのお寺から撮影した、
尾道水道と、対岸の向島の様子、です。
あまりにも有名な、海峡と坂の街は、
たくさんの観光客が訪れ、様々な映画の舞台になり、
今もなお、魅力的なところです。
その、雰囲気の一端を、お伝えできれば、
うれしいのですが。
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曇天の下、鳩が飛び立って、
狭い海峡の上の空を、舞っています。
その光景が、なんだか奇跡のような気がして。
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旅をしていると、自分でも良く分からないような、
様々な感情の波が生まれます。
理由もなく不安を感じたり、
気が付くと、微笑んでいたり。
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尾道の街では、なぜか、
深呼吸したくなりました。
そこには、清浄な空気が溢れている気がして。
実際の尾道は、近くに工場があったりするので、
科学的に測定すると、
大気汚染が若干あるのかもしれません。
でも、そういうことではなくて、
あのときの私には、清らかな何か、が、
感じられたんです。
その、根拠のない、でも、
確かに自分の中に生まれてくる感覚。
大事にしたいと思っています。
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旅をするのは、
その場所の空気を感じるため、と、
以前も書きました。
今回もまた、私の中に、
「空気の記憶」が、ひとつ、
増えた気がしています。
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(終)
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大きな写真を添付している、私のヤフーでの日記はこちら↓
http://blogs.yahoo.co.jp/rick206xs